The Mastery of Time - 時を知る

「時を知る」 時計の歴史ー日時計の誕生から最新の複雑機構への歩み

日本・スイスの国交樹立150周年を記念して、スイス・ジュネーブに拠点を置く高級時計財団では2014年2月7日から12日までの6日間、最高峰の技術と装飾芸術が誇る高級時計の文化を紹介する展覧会を開始致します。


人類が時を計測することをはじめた時から、現代に至るまでの時計の歴史を辿る、素晴らしい逸品の数々が六本木に集まります。

「時を知る  時計の歴史/ 日時計の誕生から最新の複雑機構への歩み」と銘打ったこの展覧会は、高級時計財団の歴史学者ドミニク・フレション氏による同名の書籍を元にしたもので、歴史および科学的な観点から時計を捉え、そして科学技術や芸術としての時計を作ってきた人間の営みを紹介します。精度を追求するとともに、さらに複雑で美しいものを絶えることなく作り続けてきた人類の英知を讃えるものです。その内容は天体の動きを基準とした時間の概念の誕生から、機械式、電気式、原子時計を含む最先端の時計まで、その歴史を網羅しています。時計の歴史と人類の歴史のつながりに対して理解を深める、またとない機会となるでしょう。

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インフォーメーション 

開催日程:2014年 2月7日(金) - 2月12日(水)

場所:東京都港区六本木6-9-1 テレビ朝日本社 1F
   多目的スペースumu (ウム)

時間:11時 - 18時 

入場料:無料 

一般からのお問い合わせ : FHHtokyo2014@remove-this.hautehorlogerie.org

報道に関するお問い合わせ:「時を知る」広報事務局(共同PR内)担当 鎌滝、後藤、三井
TEL:03-3575-9823/FAX:03-3574-0316


時計

携帯型の日時計、ピエール・ルメール、18世紀初頭
ロカイユ様式のテーブルクロック、無銘、ドイツ、18世紀前半
針が1本付いた八角形のペンダントウォッチ、無銘、ブロワ、17世紀前半
天体の動きを再現したクロック、フランソワ・デュコミュン、ラ・ショード・フォン、1830年
二挺天府とアラームを備えた櫓時計、無銘、江戸時代後期 セイコーミュージアム、東京
ベータ21 リストウォッチ、FAR社、1970年
 
 



copyright Dominique Cohas / 高級時計財団 ジュネーブ スイス

No.5の時計 copyright セイコー・ミュージアム / 東京


年表

  • 時計、天文学の申し子

    携帯型の日時計、ピエール・ルメール、18世紀初頭

    およそ -1450

    初期の日時計: 紀元前1450年、エジプト

    昼と夜を繰り返す自然のリズムに人間が気づくと、世界各地の文明で時を計る方法が模索され始めました。こうして暦が誕生し、次いで時を計る装置が誕生します。

  • 14世紀から16世紀 - 大型時計から携帯時計へ

    パドゥアのジョンヴァンニ・ド・ドンディが天文時計を製作。当時の技術で何故この様なものを作る事が出来たのか謎とされています。オリジナルは消失していますが、彼の残した詳細な資料を元にレプリカが製作されました。

    フュジー(鎖引き装置)© MHE

    およそ 1410

    ゼンマイの登場。フュジー(鎖引き装置)と組み合わせる事によって、持ち運び出来るサイズのクロックが製作可能になりました。部品も小さくなり、携帯時計製作への道が開かれたのです。

    ピエール・ユオー © MHE /1612-1680 時針のみのエナメル製ペンダントウォッチ

    およそ 1630

    フランス人のエナメル作家ピエール・ユオー(1612-1680)がジュネーブの居住権を取得。

    フランス人ジャン・トゥータンがペインティング・エナメルの技法を開発(1632年)。時計のケースや文字盤に用いられる様になります。

  • 16世紀から18世紀 - 精度の追求

    クリスチャン・ホイヘンスがテンプのヒゲゼンマイを発明。携帯時計の精度が飛躍的に向上しました。

    イギリスの時計師エドワード・バーロー(またはブース)、ダニエル・クエア、 トマス・トンピオンらがクォーター-リピーター機構を開発。

    イギリス議会が経度法を制定し、海上で経度を確定する方法を発見した者に2万ポンド(今日の5百万ドルに相当)という法外な懸賞金を懸けました。その条件として、6週間に渡る航海の後に誤差0.5度以下で 経度を算出するという途方も無い精度が要求されました。

    イギリス人時計師 トマス・マッジが レバー脱進機を発明。これはデテント脱進機と共に自由型脱進機と呼ばれ、従来の「退却(リコイル)型」、「静止(デッドビート)型」に続く第3のカテゴリーとして非常に重要な発明です。

    マッジは他にも均時差表示、永久カレンダー、ミニッツリピーターの機構なども考案しています。

    フランス人時計師ジャン=アントワーヌ・ レピンが、ブリッジを分割する事でシンプルかつ薄型化を可能にしたキャリバーを開発。彼の名を取ってレピンキャリバーと呼ばれ、その方法は現代においても用いられています。

  • 1790-1918 - 産業革命期の時計

    ビエンヌにスイス初の公式な歩度検定機関が発足。1893年には「公式歩度検定所」となり、そして現在では「公式クロノメーター検定所(BO)」となっています。

    オーストリアのウィーンで、少量ながらも腕時計の生産が行なわれる。

    アメリカとカナダで、世界を24のタイムゾーンに分割した世界時が採用される(サンドフォード・フレミングの提唱)。グリニッジ子午線が本初子午線に選ばれました。

    フランスが法定時としてグリニッジ子午線を採用。フランスの新しい時間は、それまでよりも9分21秒遅れていました。これによって全ての西ヨーロッパ諸国が共通の時制を採用した事になりました。

  • 1920年-2000年 - 機器式からクォーツへ

    ジョン・ハーウッドが、スイスで初めてとなるセンターローターを備えた自動巻き腕時計の特許を申請。

    アメリカ人ハロルド・ライオンズがアンモニアを利用した原子時計を発明。

    ローターにボールベアリングを初めて用いた自動巻き時計が登場(エテルナ・マチック)。

    1955年 ヴァシュロン・コンスタンタンがエクストラフラットを発表。

    ジャガー・ルクルトが初のアラーム付き自動巻き腕時計「メモボックス」を発表。

    1900年1月1日0時より観測した結果、1秒の長さは地球の公転による1太陽年の1/31,556,925.9747と定められました。

    1966

    初のクォーツ腕時計のプロトタイプ「ベータ1」が作られる

    1967

    パリで開かれた第13回国際度量衡会議で、1秒の長さが「セシウム133原子の基底状態における2つの超微細準位間の遷移に対応する放射の9,192,631,770周期」と定められ、それまでの天文学的に定められた「平均太陽日の86,400分の1」という定義に取って代わりました。

    ヌーシャテルのCEH(電気式時計研究所)が、初のアナログ・クォーツ時計「ベータ21」を開発。

    アナログ表示とICを搭載した初の量産型クォーツ時計が登場(ベータ21)。

    アメリカ、そして翌年にヨーロッパでスウォッチの発売開始。