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プレシャス・ウォッチ

ジュエリーウォッチの歴史

金細工師のアトリエ © MIH

ジュエラーとは金や銀、そして近代ではプラチナなどの貴金属に宝石をセットし、それぞれを一層きらびやかに、そして美しく見せる技術をもった人達です。

ジュエラーという職業形態は、ヨーロッパにおいて18世紀前の数百年間に形成されました。主に日常的な作品を作っていたパリの金細工職人達は、768年に制定された法律でその社会的身分が保証されました。その後13世紀初頭になると、「ギルド」と呼ばれる同業者による組合を結成します。当時、あらゆる宝石や天然石を扱う宝石加工職人、石切り職人、エングレーバーといった他の職業も存在していましたが、彼らの身分は1584年に制定された法律でようやく認められます。17世紀の後半から18世紀前半にかけては、宝石の加工は宝石加工職人、その販売は金細工職人によって行なう、と言う住み分けが取り決められました。その頃になるとギルドは、宝石職人、宝飾職人(宝石職人と違って彼らは宝石を取り扱いません)、石留め職人、金銀商によって構成され、1781年には、宝石加工職人と金箔職人がこれに加わります。この様な歴史の名残は、今日でも宝石や原石に始まってエナメル、エングレービング、彫金などの多様な表現の形態に見られますが、現在これらは広義な意味で「ジュエラー」の技術の一つとされています。また現代では世界規模のジュエラーであれば、宝飾品からテーブルウェアまであらゆる製品を取り扱っているのは珍しい事ではありません。

20世紀の初め頃まで、時計の装飾において宝石は装飾を構成する単なる一つの要素に過ぎませんでした。もちろん幾つかの例外はありますが、宝石よりもエングレービングやエナメルなどの技法が多く用いられていました。光と色の相互作用をもたらす艶消し、鏡面、半透明などのエナメルのほうが、宝石のそれよりも価値が高いと見られていたのです。これらのエナメルウォッチでは素材となる金属にモチーフや輪郭が彫り込まれ、ある時は具象的または幾何学的な描写が、またある時は立体的な造形が表現されています。

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