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プレシャス・ウォッチ

アール・ヌーヴォーの登場

1895年から現代まで

1850

婦人用のブローチウォッチ 1899年

第二帝政期のフランスでは以前の装飾様式が再解釈して用いられ、時代を象徴するような新しいスタイルは登場しませんでした。

1850年頃に登場したルイ16世様式は建築、家具、ファッション、ジュエリーといった分野に広く浸透し、第1次世界大戦ま で続きました。1863年頃には、建築家ヴィオレ・ル・デュクを中心としたゴシック・リヴァイヴァル運動が起き、中世のゴシック様式が再解釈されていま す。彼の作品はその後に大きな足跡を残しました。その後、国際的な芸術運動であるアール・ヌーヴォーがフランスで登場します。ウィーン分離派や、アメリカ やイギリスで起こったモダン・スタイルとは異なり、花や植物そして女性的なモチーフを取り入れた、流れるような非対称的スタイルが特徴です。金細工職人や宝飾職人らもこの流れに乗り、1895年から1910年頃にかけて大いに発展しました。

彼らの技法はやはり彫刻、エングレービング、エナメルが主で、宝石は昆虫や花などをかたどったファンタジー・ウォッチの一部を強調するのに用いられました。貴金属と宝石を用いるジュエラー達は、この時期にあってもアール・ヌーヴォーに代わってガーランド様式に忠実でした。ルイ16世様式から直接伝わったこの様式は、花や葉、月桂冠、それらの結び目や飾り房、レース模様などを主題としており、当時の懐中時計や高精度クロックの装飾に用いられています。

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