既に働いていてさらにその専門スキルを伸ばしたい、という社会人を対象にしたものです。これは時計業界での求職者や、再教育を望む人も対象です。専門のトレーニング機関が提供しているコースを受講する事になります。


社会人向けの職業訓練

© Centre Interrégional de Perfectionnement, Tramelan (CIP)

社会人向けの職業訓練は3つの対象に向けたものです。1つ目は既に時計業界で働いていてさらにスキル向上を目指す者、2つ目は求職者、そして3つ目は他業種で働いていて時計業界で働くに当たってトレーニングを受けたい者です。これらの職業訓練には以下の様なものがあります。

  1. 専門技術の向上:
    多くのトレーニングセンターでは、ポリッシュ技術の向上を目的としたコースを提供しています。高級時計財団では時計販売関係者を対象に、セールステクニックと時計の基礎知識を身に付けるトレーニングを提供しています。
  2. 継続教育:
    社会人を対象にした継続教育として、時計関連では以下のようなコースがあります。:

    • 面取り職人
    • ポリッシャー(連邦VETサティフィケート)
    • 表面処理技術者(連邦VETディプロマ)

  3. モジュール形式のトレーニング:
    トレーニングセンターの中にはスイス時計産業雇用者組合の指導の下、以下の様なモジュール形式のトレーニングを提供しています。:

    • 時計組立て職人(連邦VETサティフィケート)
    • ウォッチメーカー/修理技術者 CFC
    • ポリッシャー(連邦VETサティフィケート)

公式の技能証明

技能証明の取得を目指す社会人に向けて、幾つかの選択肢が用意されています。連邦VETサティフィケートもしくはディプロマを持たない場合は、最低5年間の現場教育を受けてその技能を証明しなければなりません。教育・研究・イノベーションに関する国家事務局(SERI)では、これまでに20職種に渡って公式な技能証明の条件を設定しています。時計業界では以下の通りです。:

  • 機械オペレーターの連邦VETサティフィケート(2011年1月1日認可)
  • 製造技術者(2014年4月10日認可)
  • 機械加工技術者(2012年1月1日認可)

過去の経験や知識に対する評価を受ける場合、現場教育の経験は必要ありません。 ソース: 教育・研究・イノベーションに関する国家事務局(SERI)

補足: 基礎職業訓練を終えている社会人は他業種のトレーニングを受ける場合、通常より1年短いコースを受ける事ができます(基礎職業訓練の項を参照)。


高等職業訓練

© Fabien Nissels, Haute École Arc, Neuchâtel

高等職業訓練では、高度な責任を伴うさらに複雑な専門技術を学びます。

  1. 連邦VETディプロマ取得者で数年の現場教育を経験した者は、その専門分野における公式な連邦職業訓練修了証(国家資格)が与えられます。これはその高い専門能力を保証するものです。

  2. 高等職業訓練大学は、連邦VETディプロマもしくはそれと同等の資格を持つ者に対して門戸を開いています。例えば時計では、時計技術者の国家資格取得を目指したものになっています。これら高等教育レベルのコースには基礎職業訓練を終えて直ぐに入る事ができますが、数年間の現場教育を受けた後に入る事もできます。

  3. 応用科学大学では学士号および修士号のコースを提供しています。入学の要件は連邦VETディプロマに加えて職業訓練校の修了証または学士号を持つ者、またはギムナジウム(大学進学を目指す学校)の修了証または学士号を持ち、その分野において1年間の現場教育を受けた者です。応用科学大学では最先端の研究開発を行っており、知識を伝える場として重要な役割を担っています。また継続教育の一環として、学士号取得者は修士号取得に向けて学ぶ事もできます。(ソース: 教育・研究・イノベーションに関する国家事務局(SERI)

  4. ローザンヌ連邦工科大学(EPFL)はハードサイエンス、エンジニアリング、建築などの分野における優れた研究教育で知られています。スイスにある公立学校の修了証またはギムナジウムの学士号を持つ者、もしくは応用科学大学の学士号を持つ者が対象で、1年目からすぐに選択分野の授業が始まります。スイスにある職業訓練校の修了証または学士号を持つ25歳以上の者は、最初にCMS準備コースを受けなければいけません(ソース: EPFL)。

補足 : スイスにあるギムナジウムの修了証を持つ者は、選択分野において1年間の現場教育を受けた後に応用科学大学の学士コース、またはローザンヌ工科大学の学士コース1年目に入る事ができます。