時計の外装と装飾

スケルトン職人

スケルトン職人

Credits: Squeletteur © Armin Strom

スケルトンはメカニズムを透明化するアートです。ムーブメント部品を切り抜き、それでいて機能に一切影響が無いようにしなければならず、職人には最高級の技術が求められます。既存のムーブメントをスケルトナイズする事は、全く別のキャリバーを再構築する事と言っても過言ではありません。地板、ブリッジ、香箱などの部品にドリルで穴を開けて削り取り、熟練の手を介して全く新しい顔に生まれ変わるのです。こうして作られた1つ1つの部品は、面を取って磨き上げた部分は光を受けて輝き、艶消しに仕上げた部分がその輝きをさらに強調し、お互いにコントラストを成します。スケルトナイズの次にはエングレービングが行なわれ、エングレーバーは慎重に装飾模様を彫っていきます。ビュラン(刃物)を握る手には時に10分の1ミリ単位の精密さが求められ、美に対する優れた感性が欠かせません。スケルトナイズは純粋に美を追求するために行われるものですが、通常のムーブメントと比べて難易度が増す事は避けられません。このため職人にはエングレーバーとしての才能と技術だけでなく、ウォッチメーカーとしての知識も求められます。

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